ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」より第4楽章(1804)
最初に主題を提示して、そこから次々に変奏曲が展開されていく形式。
変奏曲が繰り返される交響曲は、先日紹介したブラームスの交響曲第4番の第4楽章と良く似ています。先に書いたのは当然ベートーヴェンの方ですが。

どようのつちのひ 90
ブラームス 交響曲第4番より第4楽章(1885) ブラームス最後の交響曲。
当時から見ても古かった音楽技法をブラームスなりに昇華させて盛り込んだのが特徴の曲です。 4楽章は冒頭8小節の主題が何度も繰り返し変化する変奏曲...
ナポレオンの為に書かれた曲だったものの、作曲中にナポレオンが即位した為、これに激怒して抽象的な副題に書き換えたという有名な逸話が有りますが、ベートーヴェンはナポレオンを生涯尊敬しており、2楽章の葬送行進曲が縁起でもない事から献呈を避けたという説もあります。
軽快なテンポで派手な総奏部も有りますが、全体的には室内楽的な部分が多いこぢんまりとした音楽で、各楽器のソロが目立ちます。
様々な楽器によるメロディーの掛け合いが楽しい曲です。特に木管楽器(と言ってもファゴット以外…)のソロが目立ちます。
有名曲な事もあり、ネットにも多くの音源が公式にアップロードされています。
そして有名な分、演奏毎に個性が出るので聴き比べてみるのも面白い曲です。
テンポ設定に楽器ごとの音量バランス、音の長さなど…
明快な音楽なので聴き比べもしやすく、楽しい曲だと思います。