ブラームス 交響曲第4番より第4楽章(1885)
ブラームス最後の交響曲。
当時から見ても古かった音楽技法をブラームスなりに昇華させて盛り込んだのが特徴の曲です。
4楽章は冒頭8小節の主題が何度も繰り返し変化する変奏曲で、変奏は全部で30にも及びます。
ぱっと聞いただけでは分かりにくい変奏も多いですが、概ね8小節区切りで変化していくのと、変奏ごとに曲調が変わるので、曲の流れは掴みやすい曲です。
冒頭の主題ほぼそのままの変奏が第16変奏で折り返しに当たります(紹介動画では7:26ごろ)
折返し手前に配置された緩徐部分のフルートソロから始まる木管楽器群の掛け合い、そしてトロンボーンによるコラールも大変美しい音楽です。
「風の谷のナウシカ」の戦闘音楽の冒頭が完全にこの曲のオマージュなので、そこで聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。
余談。
3楽章は大変快活な曲なのですが、ここで調子に乗ってエネルギーを使いすぎると、4楽章冒頭のロングトーンでへばります。へばりました。