どようのつちのひクラシック音楽

どようのつちのひ 90

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ブラームス 交響曲第4番より第4楽章(1885)

ブラームス最後の交響曲。
当時から見ても古かった音楽技法をブラームスなりに昇華させて盛り込んだのが特徴の曲です。

4楽章は冒頭8小節の主題が何度も繰り返し変化する変奏曲で、変奏は全部で30にも及びます。

ぱっと聞いただけでは分かりにくい変奏も多いですが、概ね8小節区切りで変化していくのと、変奏ごとに曲調が変わるので、曲の流れは掴みやすい曲です。

冒頭の主題ほぼそのままの変奏が第16変奏で折り返しに当たります(紹介動画では7:26ごろ)

折返し手前に配置された緩徐部分のフルートソロから始まる木管楽器群の掛け合い、そしてトロンボーンによるコラールも大変美しい音楽です。

「風の谷のナウシカ」の戦闘音楽の冒頭が完全にこの曲のオマージュなので、そこで聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。


余談。
3楽章は大変快活な曲なのですが、ここで調子に乗ってエネルギーを使いすぎると、4楽章冒頭のロングトーンでへばります。へばりました。