カプースチン 「8つの演奏会用練習曲」より 第2番「夢」(1984)
カプースチンは1937年生まれで、2018年現在も存命の作曲家。
自身が卓越したピアニストでもあり、作曲した曲の大半にピアノが含まれています。
また、音楽院在学中にジャズへ関心を持つようになり、今回紹介する曲にもその影響が見られます。
浮かび上がる音楽はジャズの雰囲気を色濃く感じますが、楽譜にはアドリブやスウィングの指定は一切なく、全ての音がクラシックの様式で記されています。そういう意味ではこの曲はクラシック音楽のカテゴリーという事になるのでしょう。
音の数もそこまで多くない為、楽譜の譜面は比較的平易に見えるのですが、いざ弾いてみるとクラシック音楽の感覚では全く読めず弾けずという不思議な感覚を味わえます。
タンゴをクラシックに持ち込んだピアソラの音楽にも通ずる感覚です。
ピアソラ 「タンゴの歴史」より 第1曲「ボーデル、1900年」(1986)
「1900年」「1930年」「1960年」「現代」と時代ごとのタンゴの流行を追うフルートとギターの為の曲。
この曲も練習してみた事が有るのですが、音を並べる事そのものは容易なもののクラシックの感覚では全く曲になりませんでした。