どようのつちのひクラシック音楽

どようのつちのひ 81

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モーツァルト フルートとハープのための協奏曲 第1楽章(1778)

前回の流れでハ長調の曲を。

モーツァルトが作曲を教えていた家庭教師先の娘の結婚式に際し、その父親からの依頼で作曲された曲です。娘はハープ、父親はフルート奏者だったのでこの様な編成の協奏曲になりました。

ハープが主役のオーケストラ曲は少ない為、ハープ奏者にとって重要なレパートリーとなっています。また、依頼主は二人共アマチュアの奏者でしたが、相応の技術は持っていたようで、ハープにとっては今でも結構な難易度の曲として知られています。

ちなみに肝心の作曲の勉強に関してはイマイチだった様で、愚痴の記録が残っています。

音楽はド・ミ・ソだけの音型やシンプルな音階が多く用いられ、モーツァルト特有の透明感にハ長調の純粋さも加わって、快活な雰囲気の中に素朴な美しさも感じられる曲となっています。