どようのつちのひクラシック音楽

どようのつちのひ 5

この記事は約2分で読めます。

前回の続き。
具体的な曲紹介の予定だったのだけど、その前にもう少しだけ前回の補足。


●歌曲
歌詞が付くと曲が持つイメージはより具体的になり分かりやすい。のでお勧め…と言いたいのだけど、基本的に原詩が外国語で、日本語翻訳で歌う事も少ないのでイタリア語やドイツ語辺りが聞き取れないとつらい。
対訳を読みながら聴けるなら悪くない選択だけれども、それが出来るなら他の曲でも解説読みながら楽しめそうな気がする。

自分が歌に疎いせいで、これを書く事をすっかり忘れていた。
という事で歌曲に触れる事は今後殆ど無いと思って下さい。
好きな曲も有るんですよ。四つの最後の歌とか。


今度こそ曲紹介。

●チャイコフスキー『白鳥の湖』
チャイコフスキーの3大バレエ作品の中の1つ。
オーボエが奏でる「情景」の旋律は誰もが耳にしたことが有ると思う。

バレエ版だと全29曲で約2時間半、その中から抜粋した組曲版だと9曲で25分程度の演奏になる。バレエ以外では29曲全て演奏される機会というのは殆ど無く、大半の演奏は組曲版。ただ、近年はバレエ全曲版から指揮者が抜粋した曲で演奏する機会も増えてきた。ちなみに組曲版と言いつつ幾つか入れ換える事も有ったりするので、この辺の線引はあいまいな所。

恐らく、組曲版は「音楽」の良い所取りという印象が強く、ストーリーに関しては少々おざなりな面があるため、ストーリー重視で全曲版からの抜粋が増えてきたという流れだと思う。30曲近い曲を10曲程度に圧縮したんだから組曲版のストーリーがおざなりになるのもそりゃあ仕方がない。

全曲だと組曲でも長いので今回は抜粋。
組曲版だと「終曲」、バレエ全曲版でいうラスト2曲部分(この2曲は続けて演奏されるので1曲扱い)

登場人物の紹介までするとあまりに長くなるので、毎度の如く大雑把な説明をすると、冒頭は呪いをかけられたヒロインが王子に裏切られたと勘違いをして(王子にも少しは非がある)失意に沈んでいる所を、王子がヒロインの元へ駆けつけ誤解を解き、許しを請う場面。
緊迫した音楽が続き、激しい太鼓連打が鳴り響く深い霧の湖からふっと霧が晴れる瞬間の美しさを是非堪能して欲しい(動画だと2:21:30辺りから)

その後もまた曲調が険しくなったり晴れやかになったりと二転三転しますが…気になったら調べてみるってのも良いのではないかなと。

全部解説するのも、ね。


チャイコフスキーの音楽はシンプルで解説もしやすいので、これからも何度か取り上げると思います。