どようのつちのひクラシック音楽

どようのつちのひ 6

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クラシック作曲家と言っても当然ながら生きた時代は様々である。
時代を意識して聴くとまた違った印象が有るかもしれない。
主要な作曲家を何人かピックアップして年代順に並べてみる。

●J.S.バッハ(1685-1750)
●モーツァルト(1756-1791)
●ベートーヴェン(1770-1827)
●ブラームス(1833-1897)
●チャイコフスキー(1840-1893)
●マーラー(1860-1911)
●ショスタコーヴィチ(1906-1975)

例えば、少年ベートーヴェンはモーツァルトの元を訪ねているし、ブラームスはベートーヴェンからの影響を強く受けている。ブラームスの交響曲第1番は「ベートーヴェンの10番」と当時讃えられたりもした。ブラームスとチャイコフスキーは生きた時代は同じだが、それぞれドイツとロシアの作曲家で文化的な下地は異なる。

時代の出来事と照らし合わせると、ベートーヴェンの交響曲第3番『英雄』の英雄とはフランス革命の英雄、ナポレオンの事だと言われているし、ショスタコーヴィチは第二次大戦真っ只中、ナチスドイツ包囲網のレニングラード(現在のサンクトペテルブルグ)で交響曲第7番を作曲し初演も行われている。
自身が生まれる以前の出来事なので本題からは少し逸れるが、チャイコフスキーの大序曲『1812年』はナポレオンのロシア戦役の戦いを描いた曲で、曲中にフランス国家とロシア帝国国家が出て来る。最終的にフランス国家は鳴り止み、ロシア国家が鳴り響くという非常に分かりやすい音楽である。

科学技術で考えると、マーラーは自身の演奏がピアノロール(ピアノ版オルゴールのようなもの)として残っていたり、ショスタコーヴィチは自作自演の演奏が普通に録音として残っている。

また、取り上げた作曲家の中ではショスタコーヴィチの楽曲だけは著作権が切れていない。