ファーストチョイス向けの音源について考えた前回の続き。

もう一つの目安は、CDのパッケージの記載です。
クラシックのCDだと裏面によく「ADD」や「AAD」などの印字が有ります。
これが「ADD」か「DDD」なら概ね大丈夫な音源です。
これが何を意味するかと言うと、AとDはそれぞれアナログとデジタルの略。そして、表示の3文字は左からそれぞれ「録音」「編集、マスター」「販売」の際の状態を指します。
「ADD」ならアナログで録音した物をデジタルで編集して、デジタルで販売という事。
「AAA」は少なくともデジタル媒体であるCDには存在しません。
音質については「D」が多ければ多いほど良いと考えて大丈夫でしょう。
最近の録音だと言うまでもなく「DDD」なので記載が無い事が多いです。
明らかに古そうなCDで記載が無いものもたまに有りますが…。
あれこれ悩まず手っ取り早く良い音源が聴きたいと思う方にはレーベルが出している名盤集の様なCDがおすすめです。
・デッカ ベスト100 premium – UNIVERSAL MUSIC JAPAN
・ドイツ・グラモフォン ザ・ベスト1200 – UNIVERSAL MUSIC JAPAN
名指揮者、有名オケの名曲名演が勢揃いしたシリーズ。
メーカーが定番として置くだけ有って、録音状態も良いものばかり。手っ取り早く聴くには良いシリーズです。
CDショップのクラシックのコーナーならまず取り扱っています。
ショップによっては同じシリーズの輸入盤が置いてある事も有ります。
輸入盤の方が若干安いのですが、当然ながら表記が英語です。
パンフレットには曲の紹介文等も書いてある事が多いので、最初は国内盤を手に取るのが良いと思います。
また、曲がマイナーだとこういうシリーズに入っていない事が殆どです。そういう場合に便利なのがナクソス。
オケや指揮者の知名度では先程のCD達には劣りますが、全クラシック曲を網羅しているのではと思うくらい豊富な録音を所有するレーベルです。値段も手頃。
流石に店頭に並ぶCDは一部ですが、ダウンロード販売等も行っています。邦人作曲家も積極的に取り上げています。
中々見つからないと思った曲もここなら有るかも。
ここまで書いておいてなんですが、音楽の定額サービスを利用している方ならどのサービスも大抵はクラシック曲も数多く収録されているので、そこから聴くのが一番簡単かもしれません。
曲紹介などはネットなどで補う必要が有りますが、定額サービスを利用されているなら取り敢えず聴くには一番楽な手段だと思います。