最近は音源のダウンロード販売もポピュラーになりつつありますが、クラシック音楽の入手手段は今でもCDが主流です。
そのCD音源を携帯機で持ち歩こうと思うと、mp3などのフォーマットに変換するリッピング作業が必要になります。
さてこのリッピング作業、最近はCDDBなどの曲情報を自動的に補完してくれるサービスのお陰でポップスなどの音楽ならこれだけで概ね事足りるのですが、クラシック音楽だと少々事情が変わってきます。
ポップスと異なる点は2つ。
・言語が不揃い
輸入盤で買うと特に顕著なのですが、データベースを参照すると英語以外にもドイツ語、フランス語、イタリア語など様々な言語の曲名データが出てきます。複数から選択出来るならまだしも、謎の言語1つしか選択肢が無いと自前で曲名データを打ち込む必要が出てきます。
そもそもデータベースに存在しないCDというのも多く、結局は大半の曲の情報を手打ちで入力する事に。
私の場合は同じ曲の別の音源を大量に所有しているので、フォーマットを統一するために殆どのCD情報を手打ちで入力してます。
これが結構な手間で、買ったCDをリッピングせずに積むというのは日常茶飯事です…。
・同じ曲の別の音源
クラシック音楽好きだと同じ曲のCDを複数枚所有する事もザラです。
この場合、同じ曲なので同じ曲情報を入力するわけですが、ここで問題が発生します。
ベートーヴェンの交響曲第5番を例に説明しましょう。
指揮者Aと指揮者BのCDをリッピングしたとします。
トラックは楽章ごとに別れているので…
Beethoven Symphony No.5-1 指揮者A
Beethoven Symphony No.5-2 指揮者A
Beethoven Symphony No.5-3 指揮者A
Beethoven Symphony No.5-4 指揮者A
Beethoven Symphony No.5-1 指揮者B
Beethoven Symphony No.5-2 指揮者B
Beethoven Symphony No.5-3 指揮者B
Beethoven Symphony No.5-4 指揮者B
例えばこんな感じでタイトルを降るわけです。
一見何の問題も無さそうですが、これを曲順でソートすると…
Beethoven Symphony No.5-1 指揮者A
Beethoven Symphony No.5-1 指揮者B
Beethoven Symphony No.5-2 指揮者A
Beethoven Symphony No.5-2 指揮者B
Beethoven Symphony No.5-3 指揮者A
Beethoven Symphony No.5-3 指揮者B
Beethoven Symphony No.5-4 指揮者A
Beethoven Symphony No.5-4 指揮者B
楽章ごとでまとまってしまう事態に。
私は曲名の頭に固有の番号を用意するで対策しています。
A Beethoven Symphony No.5-1 指揮者A
A Beethoven Symphony No.5-2 指揮者A
A Beethoven Symphony No.5-3 指揮者A
A Beethoven Symphony No.5-4 指揮者A
B Beethoven Symphony No.5-1 指揮者B
B Beethoven Symphony No.5-2 指揮者B
B Beethoven Symphony No.5-3 指揮者B
B Beethoven Symphony No.5-4 指揮者B
こうすればソートも安心。実際にはもっと長い文字列を振っているのですが、そこは企業秘密(?)という事で…。
秘密にしておいてなんですが、他の方がどう対策しているのかは気になる所。
また、ウォークマンだと表示範囲が狭い関係で「Beethoven Symph」の様に全ての曲が見切れて表示されてしまい、曲が判別できない問題もあるので、固有番号だけで曲名が分かる様にしておくのは結構重要です。