ベートーヴェン ピアノソナタ 第17番「テンペスト」より第3楽章(1803)
ベートーヴェン33歳頃、難聴悪化後の作品。
例によって「テンペスト」という副題は本人が付けた物では無く、密接な関連は有りません。しかし、3楽章全体を支配する息つく暇も無い旋律の畳み掛け、その旋律を維持したまま消えるように去っていくラストにこの副題はぴったりにも思えます。
冒頭の主題がこの楽章の土台で、ベートーヴェンらしくこの主題が執拗に繰り返されます。畳み掛けるような主題の嵐が刻一刻と変化していく様子がたまらない楽章です。